ウェルトン・フェリペ - ガンバ大阪見聞録

プレースタイル/特徴

パワーとスピードを兼ね備えた左ウインガー。逆足を遜色なく扱えて球離れが良く、ボールを持ったときの選択肢が多い選手。

基本的な立ち位置は大外で、そこからボールを持って単騎でドリブルで仕掛けていけるのが特徴的です。

ドリブラーも様々ですが、しなやかさではなくパワーで局面を打開していきます。

スピードはガンバ大阪基準でいくと、アラーノ以上山下未満の水準でしょうか。

UECLでは２、３人引きずってファールを貰ったりする場面でも突破やファールを貰ったりしていたので、この強みはJリーグでも十分に通用すると思います。

ウインガーに有りがちなカットイン一辺倒ではなく、球離れも良くて逆足もあり、縦のゾーンもバランスよく使えるので、ボールを持った時の選択肢が多いウインガーです。

際立ったクロスやミドルシュートがあるわけではありませんが、キックには一定水準以上の精度があります。

逆サイドにボールがあるときに、外から中へとサボらずに入っていくので、大外のクロスから頭で合わせることも得点パターンの一つです。

得点、アシスト合わせて１５は期待できるレベルにあると思います。

ブラジル人ではありますが、ヨーロッパにいそうなプレースタイルで、Jリーグを代表するウインガーのエウベルやマルシーニョはブラジル人らしい細かいタッチやポジショニングの自由度がありますが、同郷でもそれとはまた違う印象があります。

強いてあげればアダイウトンに近いスタイルかもしれませんが、彼よりも一つ一つの精度が高く、ボールを持ったときにやれることが多いです。

一方で活動量があるタイプではなく、ボールを呼び込む動きや裏へのランニングも多くないので、トランジションが多くてプレッシャーの早いJリーグだと未知数な部分もあります。

そこは伸び代でもあり、アジャストが求められるところでもあります。

ウインガーに必要なスペースを埋めること、コースを切る守備は標準的に対応できます。

自分のゾーンにボールが入ったときも守備はしているので、大きな穴になるようなことはないと思います。

決して守備に特徴のある選手ではありませんが、戦術上ハイプレスを求めるようなことがなければ問題は起きないでしょう。